県高校生徒商業研究発表大会 長崎商が最優秀 規格外や破棄予定の果物でジャム製造、商品開発

「商業の力で農業を救え!」をテーマに発表する長崎商業高の生徒=佐世保市、アルカスSASEBO

 商業を学ぶ高校生による第57回県高校生徒商業研究発表大会が7月28日、長崎県佐世保市三浦町のアルカスSASEBOであり、最優秀校に長崎市立長崎商業高が選ばれた。同校は8月23日に沖縄で開かれる九州大会に出場する。
 県商業教育研究会が毎年開催。観光振興や経済活性化など商業に関する課題を設定し、高校生の視点で解決策を提案する。今年は6校が出場。大会会長の平山政一・県立佐世保商業高校長が「変化の激しい時代に対応する資質を身に付けるのが目的。これまでの成果を元気よく発表してほしい」とあいさつした。
 長崎商業高の発表テーマは「商業の力で農業を救え!~付加価値で生み出す幸せの輪~」。規格外のミカンや廃棄予定のイチゴなどを使用したジャムの製造、さらにそれを材料にした商品開発などの取り組みを報告。今後の展開として「農業従事者の幸せにつなげることが必要」などと課題を掲げた。
 優秀校には佐世保商業高の「Bright Future~高校生の大野活性化プロジェクト~」、県立島原商業高の「島原にんじん大作戦~『しあわせの黄色い宝箱』誕生の巻~」が選ばれた。

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