ビッグモーター、保険契約に厳しいノルマ 福井県内店舗、店の代車などに従業員名義で契約か

 中古車販売大手ビッグモーターの福井県内の店舗で、従業員が自動車保険契約のノルマ達成のため、店の代車などに自身名義の保険をかける行為が複数あったとみられることが8月1日、関係者への取材で分かった。同社を巡っては、保険代理店としての立場を悪用し、虚偽の自動車保険契約を結んでいた疑いが浮上。その背景に厳しいノルマ設定がある実態が浮かび上がってきた。

 自動車保険に詳しい県内関係者によると、車検や修理時に貸し出す代車は通常、販売店や整備工場が法人として保険に加入している。ビッグモーターの県内店舗に勤める従業員は福井新聞の取材に対し、1人当たりの契約本数のノルマが課せられているとした上で「目標に届かず行為に及んだのではないか。(従業員名義の契約は)ここ1年以内の話で、件数は1、2件ではない」と証言した。

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