「あまに粥」いかが 「スーパーフード」レトルトでおいしく 太良町のエヌ・ビー・アール社が販売

亜麻仁を原料とした「あまに粥」を開発したエヌ・ビー・アールの古澤省吾社長

 藤津郡太良町に製造拠点を置く貿易会社「エヌ・ビー・アール」(本社・東京、古澤省吾社長)は、北海道産の亜麻仁(亜麻の種)を原料にしたレトルト食品「あまに粥」を開発した。美容・健康に効果があるとされる必須脂肪酸オメガ3や抗酸化物質リグナンを豊富に含み、亜麻仁特有のとろみと素朴な味わいが特徴。道の駅太良と鹿島、同社サイトなどで販売する。

 同社は東欧産リネン(亜麻)の輸入などを手がけており、同社太良支店の生産工場では「亜麻仁油」を生産している。同町出身の古澤社長(68)が、栄養豊富なスーパーフードとされる亜麻仁に着目し、試行錯誤の末、新製品の「あまに粥ベーシック」を開発した。

 原料は素材の味を生かすため、亜麻仁と玄米、佐賀県産大麦、小豆、天然塩のみ。亜麻仁には水溶性食物繊維が含まれるため、低カロリーでも腹持ちが良いという。今後は大豆おからプロテインなどを加えた「ビルドアップ」、ハトムギと甘草エキス、ショウガを加えて美肌効果を高めた製品の展開も予定している。

 古澤社長は「亜麻仁は欧州で競走馬の栄養剤としても用いられ、スーパーフードとして注目される植物。亜麻仁を主原料にした食品は初めてで、健康に良い栄養素をたっぷり含んでいる。子どもから大人まで、素材のシンプルな味わいを楽しんでほしい」と話す。

 「あまに粥ベーシック」は1袋200グラムで189円(税込み)。同社が運営する太良町糸岐の「Cadeau屋(かどや)」や、神埼市の「ecobito(えこびと)」などでも取り扱う予定。問い合わせは同社太良支店、電話0954(67)8381。

スーパーフードとして注目される亜麻仁

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