憧れの母の背中を追い、華やかに舞う。1日に盛岡市中央通で開幕した盛岡さんさ踊り。2023年のミスさんさ踊り5人は4年ぶりに完全復活した夏の祭典のパレードを先導した。盛岡市の団体職員星菜々さん(25)と盛岡大2年の岡根瞳さん(19)は、母に続いて親子2代で大役を務める。さんさ踊りへの熱い思いを引き継ぎ、その魅力を舞で伝える。
息の合ったしなやかな動き、明るい笑顔にひときわ大きな歓声が上がる。2人は菊池理子さん(22)、菅野那菜さん(22)、照井友梨香さん(24)と共に大群舞を彩った。星さんは「多くの人が見に来てくれて、声援がうれしかった」と充実感をにじませた。
星さんは幼少期からミスさんさに憧れた。母一恵さん(56)は35年前の第10代ミスさんさで自慢の存在。父敬(たかし)さん(当時30)が病気で早世した後、女手一つで娘2人を育ててくれ、感謝は尽きない。
最年少の岡根さんは、2度目の挑戦でミスさんさに選ばれた。昨年は最終審査で惜しくも落選し「悔しかったが、また挑戦するかどうか迷いがあった」。