家族を焼く炎の前で 市役所ロビーで「戦争パネル展」 写真や絵画で平和の尊さ訴え/岡山・津山市

「平和のための戦争パネル展」が7月31日、岡山県津山市役所の市民ロビーで始まり、平和の尊さを訴えている。6日まで。

原爆の生々しい惨状がうかがえる証言付きの写真をはじめ、被爆者で画家の故・牧野俊介さんの絵など計約70点を展示している。

原爆孤児や家族を焼く炎の前で立ち尽くす人たちの写真、水槽に水を求めて重なり合って死んでいる人たちの絵など悲痛なパネルが並ぶ。牧野さんの絵は、小学校の校庭での火葬の様子や、夫の死体を抱きしめて涙に暮れる女性など、柔らかい画風が悲しみを際立たせる。

パネル展は5、6日、同市新魚町のアルネ津山4階市立図書館前でも開く。県美作被爆二世の会会長で、実行委員長の木原賢一さん(68)は「世界はいまとても不安定な状態。今一度戦争の悲惨さと核兵器の恐ろしさを見直すきっかけにしてほしい」としている。

第37回「津山市民平和祭」(実行委主催、市など後援)の一環。アニメ映画「かんからさんしん」の上映会は5日午後1時半〜、同市大田のリージョンセンター。高校生と平和を語るラジオ番組は9月19〜22日午後5時〜、エフエムつやま。

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