「千と千尋の神隠し」が英国公演 日本の俳優で来年3カ月

舞台「千と千尋の神隠し」より。千尋役は上白石萌音さん

 東宝は2日、宮崎駿監督の人気アニメ映画「千と千尋の神隠し」を原作とした舞台を、来年4月から3カ月にわたり、ロンドンの劇場「ロンドン・コロシアム」で上演すると発表した。主演の千尋役は、橋本環奈さん(24)と上白石萌音さん(25)がダブルキャストで務める。海外で、日本の俳優による日本語での長期上演は珍しい。

 橋本さんは「ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持を持って臨みたい」、上白石さんは「ロンドンの方にどう届くのか楽しみですし、とても幸せで光栄なこと」とコメントした。

 東宝によると、ロンドン・コロシアムは約2300席で、ロンドンの劇場街「ウエストエンド」で最大規模という。東宝と現地の制作会社「PWプロダクションズ」との共同制作で、演出は、英ロイヤル・シェークスピア・カンパニー名誉アソシエイトディレクターのジョン・ケアードさん。

 ロンドンでは宮崎監督のアニメ映画を原作とした舞台「となりのトトロ」が現地で制作され、4月に英国演劇界で最も名誉ある「オリビエ賞」で6賞を獲得。11月からの再演が決まっている。

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