トンネルじん肺訴訟、和解が成立 第7陣で5例目、松山地裁

松山地裁前で行進する、トンネルじん肺第7陣愛媛訴訟の原告団=2日午後

 トンネル建設工事に従事した作業員らが、じん肺になったとして工事を請け負ったゼネコンに損害賠償を求めて全国7地裁に提訴した第7陣集団訴訟の愛媛訴訟は2日、松山地裁で和解が成立した。原告側によると、ゼネコンなど58社が原告8人全員に対し、病状に応じて1人約900万~1400万円、計約1億700万円を支払う。第7陣訴訟の和解成立は5例目。

 原告は愛媛県の60~70代の男性7人と広島県の60代男性。1人3300万円の賠償を求めて昨年2月に提訴していた。和解成立後、記者会見した愛媛訴訟の渡辺重男原告団長は「裁判を経ずに補償を受けられるよう救済法の成立や基金の設立をいち早く実現したい」と訴えた。

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