大型で非常に強い台風6号は2日、沖縄本島と宮古島を暴風域に巻き込みながら西寄りに進んだ。沖縄県内では倒壊した車庫の下敷きになり男性が死亡。強風で計36人がけがをし、一時全世帯の3割以上の約22万戸が停電した。気象庁は台風の速度が遅く、沖縄や奄美で影響が長期化する恐れがあるとして暴風や高潮に厳重な警戒を呼びかけた。
台風は勢力を維持したまま東シナ海で速度が遅くなり、東寄りに進路を変える見通し。今後の動きは不確実だが、進路によっては九州に近づき影響が出る可能性がある。
最大瞬間風速は2日、那覇市で52.5メートルを観測。1日夜、沖縄県大宜味村で車庫の下敷きになった崎山喜弘さん(90)が死亡した。
このほか1日夜の住宅火災でやけどを負った、うるま市の仲田とよさん(89)が2日に死亡。停電し、ろうそくを使っていたという。