電子部品大手6社、減益か赤字 スマホ不調、原材料価格高騰

 電子部品大手7社の2023年4~6月期連結決算が2日、出そろった。外国為替市場の円安進行で輸出収益が改善したが、スマートフォン向けの販売が落ち込んだほか、原材料価格高騰が利益を圧迫し、村田製作所など6社で純損益が減少または赤字となった。モーター大手ニデック(旧日本電産)は増収増益を確保した。

 村田製は中国経済の低迷など世界的なスマホ需要の減少が響き、純利益は前年同期比34.1%減の500億円だった。村田恒夫会長は「スマホ市場は中国などの底打ちで、需要は緩やかに改善に向かう」との見通しを示した。京セラは半導体関連の販売が落ち込んだほか、原材料高などが利益を圧迫し、減収減益だった。

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