中国が消費拡大策を発表 車や住宅をてこ入れ

 中国政府は31日、低迷する国内消費を拡大するための施策を発表した。自動車や住宅市場をてこ入れし、景気回復を目指す。政府が主導して潜在的な需要を掘り起こすのが狙い。

 電気自動車(EV)を中心とした新エネルギー車の普及に向け、税優遇政策の持続や市場拡大を目指す。電気製品や家具の消費も後押しする。低迷する不動産分野では、若者など住宅取得が困難な層への支援を拡充する。

 中国は厳格な「ゼロコロナ」政策を今年1月に終えたが、4~6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は市場予想を下回り、景気回復の遅れが鮮明となっていた。(共同)

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