日本初の「1大学2校」案検討へ さらに名称変更や本部移転案に反発の声も…静岡大・浜松医科大統合再編問題

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題をめぐり、静岡大学側が現行の「1法人2大学」案ではなく、実現すれば日本初となる1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を検討していることが分かりました。

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静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐっては、2019年に両大学が法人を1つに統合した上で、静岡と浜松に2つの大学を再編する「1法人2大学」案で合意していました。しかし、静岡大学の日詰一幸学長が合意内容とは異なる2つの大学を完全に1つにする「1法人1大学」案を提案すると、当時の浜松市長から猛反発を受けました。

<鈴木康友浜松市長(当時)>
「何を考えてるんだと私は思いました。学長として失格だと」

代替案を出す必要に迫られた静岡大学。関係者によりますと静岡大学は、これまでの「1法人2大学」案でも「1法人1大学」案でもなく、1つの大学に独立性のある2つの分校を置く「1大学2校」案を検討しているということです。

実現すれば、日本初。また、静岡大学側は「静岡大学」という名称の変更や大学本部を浜松に移転することも検討しているということです。しかし、学内には「1大学2校」案に反発する声もあるということで、意見を集約するには時間がかかりそうです。

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