全く期待ハズレだった「サッカーゲームでの超天才若手」7名

世界で最もデータ面で優れていると言われるサッカーゲーム「フットボールマネージャー」。選手にも愛好者が多いシミュレーターであり、各国の様々なリーグやチームが再現されている。

今回はそんなフットボールマネージャーで非常に使える若手選手だったにもかかわらず、あまり成功できなかった者たちを特集する。

チェルノ・サンバ

現実で所属したクラブ:ミルウォール、カディス、マラガB、プリマス・アーガイルなど

フットボールマネージャーで最強だったヤングスターといえばチェルノ・サンバだ。学校のチームで32試合132ゴールを記録し、13歳でミルウォールと契約した。将来のイングランド代表だと期待され、リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドもチェックしていた。

フットボールマネージャーでは非常に安価でありながらも信じられないような選手に成長するキャラクターであり、20代になればシーズン30ゴールを期待できるストライカーになった。

ただ、結局彼はそのような注目を集める移籍を実現することなく、2部以上のリーグでプレーしたこともないまま30歳で現役を引退することになった。プレッシャーに苛まれたこともあってスペインでプレーしていたときには鬱病に苦しんだとか。

フレディ・アドゥ

現実で所属したクラブ:DCユナイテッド、ベンフィカ、モナコ、フィラデルフィア・ユニオンなど

フットボールマネージャーにおけるワンダーキッドといえば、チェルノ・サンバとともにフレディ・アドゥも欠かすことができない選手だ。

14歳でプロ契約を結び、2003年のU-17世界選手権で飛び級ながら4ゴール。「NEXTペレ」とまで評価され、フットボールマネージャーでも毎年世界トップクラスの得点力を示す選手で、チャンピオンズリーグ優勝を導くようなストライカーに成長した。

ただ現実では8カ国の13チームでプレーしたものの、1年で10ゴール以上を記録したことはなかった。2018年にラスベガス・ライツでプレーした後引退し、2021年に1ヶ月だけフィンランドの3部リーグで復帰していた。

ケルロン

現実で所属したクラブ:クルゼイロ、インテル、アヤックス、藤枝MYFCなど

ケルロンを一躍有名にしたのがあの「アシカドリブル」である。頭でのリフティングで前に持ち上がっていくトリックプレーであり、彼の動画が大きな話題になった。

そして2006年版のフットボールマネージャーで彼は世界でトップクラスのテクニシャンに設定され、安価で非常に強力な選手としてユーザーに愛された。

しかし実際には2008年にインテルへ引き抜かれたものの全く活躍できず。2012年には当時JFLだった藤枝MYFCに加入し、スタグルの一つとして販売された「ケルロンソーダ」が話題になった。

アントニー・ヴァン・デン・ボーレ

現実で所属したクラブ:アンデルレヒト、フィオレンティーナ、ヘンクなど

フットボールマネージャーのみならず、2000年代のサッカーゲームのユーザーであれば必ず覚えている名前であろう。アントニー・ヴァン・デン・ボーレは、18歳にしてアンデルレヒトで大ブレイクした右サイドバックだ。

友人であるヴァンサン・コンパニとともに育ち、若くして素晴らしいフィジカルとスピード、技術を見せつけた。そのためフットボールマネージャー2007では世界最高のDFに成長する選手だった。

しかしながら10代の頃が彼にとってはピークであり、その後フィオレンティーナに移籍してからはなかなかかつての期待ほどのプレーは見られず。2017年にマゼンベで引退した後、3年の無所属期間を経てコンパニ監督のアンデルレヒトで現役復帰したが、1回も出場することなく再度引退した。

アンリ・セヴェ

現実で所属したクラブ:ボルドー、ニューカッスル、ブルサスポル、ポーなど

ボルドーで若くしてレギュラーに定着したアンリ・セヴェ。クラブの歴史上最も若い年齢でプロ契約を結び、その豊かな才能から「NEXTティエリ・アンリだ」と高い評価を得た。

そしてフットボールマネージャー2008では安くて世界最高の能力を持つことになるワンダーキッドとしてユーザーに愛用されたものの、その後はなかなか飛躍できず。

2016年にニューカッスルへと移籍してプレミアリーグに進出したものの、わずか4試合に出場しただけでサンテティエンヌへと貸し出されるなど全く戦力として数えられなかった。現在はフランス2部のポーに所属。

ヤヤ・サノゴ

現実で所属したクラブ:アーセナル、アヤックス、トゥールーズ、ハダーズフィールド・タウンなど

2013年にオセールからアーセナルへと加入したストライカー。190cmを超える身長、豊かなスピードとフィジカル、鮮やかな技術を兼ね備えた「眠れる天才」だと言われた。開花すればどれほどの選手になるのか、アーセン・ヴェンゲルの期待も大きかった。

フットボールマネージャー2011では素晴らしいフィニッシュの能力をも備えており、あまりにもお買い得なワンダーキッドだとしてユーザーがこぞって買い求めていた。

しかしアーセナルで2017年までプレーしたもののわずか1ゴールのみ。その後トゥールーズとハダーズフィールド・タウンでプレーし、アルメニアのウラルトゥへと移籍している。

カルロス・フィエロ

現実で所属したクラブ:グアダラハラ、クルス・アスル、サンノゼ・アースクエイクス、フアレスなど

2011年のU-17ワールドカップで優勝を収めたメキシコ代表チームのエースストライカーであり、大会のブロンズボールを獲得した選手だ。

フットボールマネージャー2013と2014では世界でもトップクラスのゴールマシンに成長すると話題になり、ゲームの序盤で買うべき選手の一人となっていた。

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しかしゲームファンが期待するようなステップアップはできず、グアダラハラで長くキャリアを重ねてからクルス・アスル、モナルカス、サンノゼ・アースクエイクス、そしてフアレスでプレーしている。

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