【ミャンマー】スーチー氏減刑は茶番、元経済顧問が批判[政治]

ミャンマー軍事政権が1日、民主派指導者アウンサンスーチー氏の減刑を決定したことについて、同氏の経済顧問だったオーストラリア人のショーン・ターネル氏は同日、意味のない茶番だと批判した。

ターネル氏は、同国の民間外交シンクタンク、ローウィー・インスティチュートが運営するニュースサイト「インタープリター」が1日に掲載した寄稿文の中で、「国軍がスーチー氏らに実刑判決を下し、収監していることがそもそも間違いであり、減刑することでミャンマー問題が解決することはない」と指摘した。

さらに同氏は、友好国や外貨、兵力を失って孤立、弱体化した国軍が、恩赦という常とう手段で、国民や国際社会を再び操作しようとしていると批判。その上で、安易に国軍の行動を称賛しないよう警告した。

軍政は7月31日、クーデター後に続いている非常事態宣言を6カ月延長すると発表。8月1日にはスーチー氏の刑期を33年から27年に減刑するとともに、大統領だったウィンミン氏に対しても4年の減刑を決定した。

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