【タイ】ANAの新LCC、初路線は成田—バンコク[運輸]

ANAホールディングスは2日、国際線事業の新たな格安航空会社(LCC)ブランド「AirJapan(エアージャパン)」が来年2月9日に成田—バンコク線を就航すると発表した。エアージャパンの第1号路線となり、週6往復を運航する。タイでは中間層の拡大に伴い海外旅行熱が高まり続けていることから、インバウンド(訪日客)で高い需要を見込んでいる。

成田空港はANAグループ間の乗り継ぎに便利な第1ターミナル(南ウイング)を利用し、バンコクではスワンナプーム国際空港の発着となる。火曜を除く週6日、1便ずつを運航。成田発「NQ1」は午後5時55分に出発し、午後11時15分にバンコク着。バンコク発「NQ2」は午前0時15分発、午前8時10分着となる。

エアージャパンはLCC並みの運賃でLCC以上の快適性を提供することを目指しており、成田—バンコクの片道運賃は1万5,500円から。23キログラム以内の手荷物1個の預け入れが可能なプランは片道1万9,200円からとなる。

ANAの広報担当者は初の就航都市にタイの首都バンコクを選んだ理由について(1)経済成長率の高さと中間層が拡大しているという人口構成(2)LCC利用経験者が多く海外旅行のハードルが低いこと——の2点を挙げ、インバウンド客の利用を多く見込んでいると説明した。

エアージャパンは、機材保有数の増加に合わせて東南アジア路線や中距離路線の運航を増やしていく方針だ。現在は1機を保有しており、2024年上期(24年4~9月)中に2機目を受領する予定。保有機数は25年度末(26年3月)までに6機に増える見込みとなっている。

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