鮮やか、夏空に傘の虹 粟津温泉

真夏の青空と路面を彩る色とりどりの傘=小松市粟津温泉のゆのくにの森

 5色の傘が強い日差しを浴び、真夏をファンタジックに彩っている。

 小松市粟津温泉の加賀伝統工芸村ゆのくにの森で、梅雨のうっとうしさを解消するため2018年に本格的に始まった「アンブレラ・スカイ」。傘は雪の時期を除いて約150メートル区間に飾られ、人気スポットとなっている。

 路面に色の影を映す太陽は、夏の思い出も色濃く残してくれるよう。金沢市から家族や友人と訪れた土田菜々美さん(9)は「虹の中を歩いているみたい」と笑顔を見せた。

  ●小松37.8度 今年最高

 石川県内は2日も厳しい暑さが続き、小松で今年一番の37.8度、加賀中津原で8月の最高を更新する36.3度を記録。最高気温が35度以上の猛暑日となった。金沢と七尾では34.6度を観測した。

 2日連続で熱中症警戒アラートが発表され、各消防によると、少なくとも8市町で16人が熱中症の疑いで救急搬送された。

 加賀市では午後4時ごろ、駐車場で60代女性がぐったりしているのを通行人が見つけた。内灘町では屋内にいた70代男性が体が動かないと訴えた。いずれも重症とみられる。金沢市では7人が搬送され、このうち4人は10代で屋外におり、部活動などをしていた。

 3日も熱中症の危険性が極めて高くなるとして、金沢地方気象台は対策を呼び掛けている。

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