7月の金沢、暑かった 史上2番目、平均28.0度 8月入り、10日連続熱帯夜

かげろうが揺らめく街中を歩く人=1日午前11時15分、金沢市十間町

 石川県内は1日も高気圧に覆われ、厳しい暑さが続いた。金沢は正午までに34.5度を観測、朝の最低気温が25度を下回らない熱帯夜は10日連続となった。県内には2日ぶりに熱中症警戒アラートが発表され、金沢地方気象台は対策を求めている。金沢の7月の平均気温は28.0度で観測史上2番目に高く、記録的に暑い夏となっている。

 1日は上空の寒気の影響を受け、夜のはじめ頃にかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、気象台は落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意を呼び掛けた。

 7月の県内は、勢力の強い太平洋高気圧の影響で暑さが続き、35度以上の猛暑日が4日記録された。月平均気温の観測史上1位は2018年の28.3度。

 金沢では熱帯夜も多く、日最低気温は16日の28.0度が観測史上2位、29日の27.5度が4位、30日の27.4度が6位、31日の27.2度が9位となった。

 気象庁によると、北陸地方は8月も暖かい空気に覆われやすく、気温が高くなる見込み。特に前半はかなり高くなるとしている。

  ●熱中症搬送最多98人

 金沢市消防局によると、市内で7月に熱中症の疑いで搬送された人は前年同期比39人増の98人で、過去5年で最多となった。熱中症警戒アラートが9日間出されるなど、厳しい暑さが影響したとみられる。

 屋内で症状を訴えたのは51人、屋外が47人。搬送時の症状別では、軽症が62人、中等症が31人、重症が5人だった。

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