台風6号 沖縄や奄美は影響長引く 週末にかけても暴風や高波に警戒 北海道は大雨のおそれ 九州~東北 厳しい暑さと天気の急変に注意

3日(木)全国の天気と予想高気温

 きょう(木)も、沖縄や奄美は台風6号の影響で荒れた天気が続きそうだ。台風の動きが遅くなるため、週末にかけても影響が長引くおそれがある。暴風や高波、大雨による土砂災害などに警戒が必要だ。また、北海道は前線の影響で激しい雨が降り、土曜日にかけて大雨となる所がある見込み。また、本州付近は晴れて厳しい暑さが続きそうだ。熱中症や、内陸を中心に午後は急な雷雨に注意が必要となる。

台風6号次第に動き遅く 影響長引く

3日(木)午前5時の台風6号の位置と予想進路

 大型で非常に強い台風6号は、午前5時現在、宮古島の北にあって、ゆっくりとした速度で北西へ進んでいる。台風の影響で、沖縄では走っているトラックが横転するくらいの猛烈な風が予想される。また、先島諸島を中心に台風本体の活発な雨雲がかかりやすく、激しく降る所もありそうだ。沖縄ではこれまでの大雨で地盤の緩んでいる所もある。暴風や高波や高潮、大雨による土砂災害に警戒が必要だ。

3日(木)と4日(金)午前9時の雨・風の予想

 台風は東シナ海で動きが遅くなり、あす(金)以降は進路を東よりに変える見込み。沖縄や奄美は週末にかけても荒れた天気が続きそうだ。また、週末は西日本に近づき、九州南部や四国なども、風や雨が強まって荒れた天気となるおそれがある。今後も最新の情報に注意が必要となる。

北海道は土曜日にかけて大雨のおそれ

予想される24時間降水量と3日(木)午後3時の雨の予想

 湿った空気が流れ込む、九州南部や四国の太平洋側も断続的に雨となり激しく降る所がある見込み。
 北海道は、前線が南下する影響で大気の状態が不安定となる。日本海側北部やオホーツク海側北部を中心に、断続的に活発な雨雲がかかり、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降る所もありそうだ。土曜日ごろにかけて雨が続き、総降水量は8月の平年の一か月分を超えるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水や川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

九州~東北も天気の急変に注意 落雷やひょうのおそれも

3日(木)昼過ぎの発雷確率

 九州から東北にかけては晴れ間の出る所が多くなるが、上空の寒気や気温の上昇などで、午後は雷雲が発達しやすくなる。局地的には非常に激しい雨が降る見込み。道路の冠水や急な川の増水、落雷、竜巻などの突風やひょうに注意が必要だ。黒い雲が近づいて冷たい風が吹くなど、天気急変のサインがあれば、建物に入って安全確保に努めたい。

猛暑続く 熱中症対策を

3日(木)予想最高気温

 厳しい暑さも続き、九州から東北にかけて35℃以上の猛暑日となる所が多くなる。湿度も高く、体にこたえる暑さとなり、広い範囲に熱中症警戒アラートも発表されている。できるだけ涼しい場所で過ごし、こまめに水分をとるなど、できる限りの対策を心がけたい。

(気象予報士・及川藍)

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