強豪の同志社大ボート部、県漕艇場で初の夏合宿 富山国際大と練習

練習に汗を流す選手たち

 大学ボート界の強豪として知られる同志社大ボート部が2日、富山で初めての夏合宿をスタートさせた。監督の武田知也さん(49)が中高校時代を富山で過ごしたことなどが縁で開催につながった。初日は富山市岩稲(細入)の県漕艇場で、同じく強豪の富山国際大の選手たちと練習に汗を流した。6日まで実施する。

 同志社大ボート部は1891年の創部以来、全日本選手権や全日本大学選手権(インカレ)などの主要大会で輝かしい成績を収めてきた。

 武田さんは京都生まれで、中学から富山で生活。富山東高校を卒業後、同志社大に進学してからボート競技を始めた。2012年から同大監督を務める。夏合宿は監督就任後初めてで、富山への恩返しの思いや同志社校友会県支部のサポートなどがあり、県内開催につながった。

 同志社大からはインカレ準優勝の経験を持つ選手ら6人が参加。富山国際大の選手らとスピードを競った。同志社大主将の福條武琉さん(4年)は「お互いに日本一を目指しているので、とても良い練習ができたし、残りの日数も楽しみ」、富山国際大の橋口拓未さん(4年)は「強豪と一緒にボートを並べることで、大会に向けてとても良い刺激になる」と話した。

 合宿最終日は、富山での競技普及に貢献するために、環水公園で県ローイング協会が開くボート体験会の運営に協力する。同志社大と富山国際大のエキシビションレースもある。武田さんは「多くの人にボートに興味を持ってもらえたら」と話した。

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