京王線新宿駅の改良工事を推進 地下2階ホームの移設と改札口の新設

新宿駅西南口地区開発計画における南街区開発建物イメージ。北街区は南街区の竣工後に着手する

京王電鉄は2023年8月2日、取締役会にて新宿駅西南口地区開発計画と京王線新宿駅改良工事を推進していくことを決定したと発表した。

前者は2018年3月に東京都・新宿区から公表された「新宿の拠点再整備方針」に示された「新宿グランドターミナル」の実現に向け、重層的な歩行者ネットワークや滞留・回遊空間等の基盤整備、宿泊施設整備等による国際競争力を高める都市機能の導入、環境負荷低減と防災力強化等に取り組むというもの。京王電鉄はこれにあわせ、新宿駅改良工事を段階的に進めていく。

新宿駅西南口地区開発計画の概要

新宿駅改良工事については、一部先行分として、京王線新宿駅の地下2階ホームを北側へ移動し、ホーム北側端部に改札を新設する。地下2階のホーム階から東京メトロ丸ノ内線へ乗り換え可能な動線等を整備することで、新宿駅西口地下広場における歩行者交錯の改善および乗り換え時間の短縮などを目指す。

京王線新宿駅改良工事(一部先行分)イメージ(画像:東京都・新宿区 2018年3月発行「新宿の拠点再整備方針」P.11より抜粋)

新宿駅改良工事は2023年度から着手。新宿駅西南口地区開発計画と新宿駅改良工事全体での京王電鉄の総事業費は、現時点では3,000億程度と見積もられる。計画のうち南街区開発の京王電鉄負担分と新宿駅改良工事費の一部先行分に限れば、920億円。

© 株式会社エキスプレス