ロシアが占拠の原発巡り対立 ウクライナ反発、NPT準備委

ウクライナ南部のザポロジエ原発=6月15日(ロイター=共同)

 【ウィーン共同】オーストリアの首都ウィーンで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた第1回準備委員会で2日、欧州最大でロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発を巡り、両国が対立した。ロシア側が自国の施設だと主張したのに対し、ウクライナ側は所有権を奪おうとする試みは認められないと激しく反発した。

 ロシア側は「住民投票」の結果、ザポロジエ州はロシアの一部となり、ザポロジエ原発もロシアの管轄下にあると主張。

 一方、ウクライナ側はザポロジエ原発での原子力安全に対する脅威はロシアの占拠が原因で「唯一の解決法は原発からロシアが完全撤退することだ」と強調した。

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