震災から12年、3人の身元特定 岩手県警、遺骨を遺族へ引き渡し

ヨシ子さんの遺影を手に「戻ってきて良かった」と話す遺族=2日、陸前高田市気仙町

 岩手県警(高水紀美彦本部長)は2日、東日本大震災で身元不明となっていた3人の身元を特定したと発表した。親族とのミトコンドリアDNA型鑑定などで突き止め、いずれも遺骨を遺族に引き渡した。

 3人は陸前高田市気仙町の山田ヨシ子さん=当時(83)、大槌町小鎚の佐野キネさん=当時(84)、山田町長崎の木下健さん=当時(74)。県警が身元特定を発表したのは2021年11月以来。

 県警捜査1課によると、3人は11年に遺体の一部が発見され、岩手医大に依頼した同鑑定の結果が今年6月に判明。遺族への説明などを行い、1日までに遺骨を引き渡した。

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