下野市で在宅医療や介護を"劇"で考える市民講座 「人生の最期をどのように過ごすのか」

 在宅医療や介護について学ぶ市民講座が7月30日、下野市で開かれました。人生の最期をどのように過ごすのかという重いテーマを楽しい劇で考えようという試みです。

 市民講座は、下野市の在宅療養支援診療所「つるかめ診療所」の鶴岡優子所長を中心にした実行委員会が、地域社会振興財団と共催で年に1回開いています。今回は、延命治療を誰がいつ決めるのか、本人が最期を迎えるのはどこなのか、といった難しい問題がテーマです。

 講座には、関西で在宅医療の課題や心構えを考える医師や介護関係者の団体「劇団ザイタク」が初めて招かれ、喜劇のような明るいテイストで製作した動画を紹介し「人生の最期」を問いかけました。さらに栃木県内の介護関係者などで結成された劇団とコラボレーションした芝居を演じました。

 在宅医療では、患者本人の意思を尊重し周りの人の気持ちの負担を和らげるためにも「みんなで対話する」ことが重要だといいます。関西では重い話題でもふだんの会話のノリでコミュニケーションを取るということで、会場を訪れた人は重大なテーマを明るく考えるステージを興味深そうに見ていました。

© 株式会社とちぎテレビ