なぜ先着順…募集開始3分で終了の“争奪戦”に不満の声 フェニックス花火当日の福井県庁屋上開放

約5千発の大輪が夜空に咲いた2022年の福井フェニックス花火=2022年9月2日夜、福井県福井市の足羽川河川敷

 福井県が県庁屋上の一般開放の一環で、福井市の福井フェニックス花火(8月18日)鑑賞会の参加募集を2日にホームページ上で始めたところ、アクセスが集中し、申し込み専用フォームが一時表示されにくくなるトラブルが生じた。午前9時開始から3分で定員200人に達し、「フォームが表示されたら受け付けが終わっていた」「なぜ先着順にしたのか」といった問い合わせが県に相次いだ。

 県財産活用課によると、問い合わせは午前中だけで140件以上に上った。福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)にも同様の声が寄せられた。県の電子割引クーポン「ふく割」でもアクセス集中により取得できない人が相次いだことを踏まえ、「先着順は公平性に欠く」などと指摘する人もいた。

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 県の担当者は先着順とした理由について「一定の募集期間を設けて抽選にすると、対象者が決まるのが花火大会直前になるため、先着順の方がよいと考えた」と説明。「申込数が想定を超えていた。申し訳ない」と今回のトラブルを陳謝した上で、「結果論だが、7月中に募集し抽選する形を検討すべきだった」とした。

 屋上での花火鑑賞会は予定通り実施する。

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