なぜ「天下一品」は神戸市に1店舗しかない?人口150万都市なのに 会社に聞いてみた

多くの人に親しまれる「天下一品」のラーメン。「こってりスープ」は独特でクセになる唯一無二の味で、無性に食べたくなる時がある。同社のホームページによると、現在、記者の勤務地・神戸市内には元町の1店舗しかないのを、みなさんご存知だろうか。

天下一品の看板メニュー「こってり」

京都発祥で知られ、2023年8月現在、全国には221店舗存在する。関西にも数多くの店舗があり、兵庫県では15店舗がある。しかし、150万人の人口を誇る大都市・神戸市には、たった一つしかない。不思議だ。いったい、なぜだろう。

オーナーになりたいとエントリーして、さまざまな条件をクリアして、出店が可能となる。天下一品グループの広報担当者は「故意に少なくしている訳ではありません」と回答。神戸市を特別に避けていることはないようだ。

神戸市に唯一ある元町店

先日、出勤前に神戸の元町店に寄った。オープン前から5、6人が並び、オープン直後には11席あるカウンター席が全て埋まって満席。店内には「こってり」「こってりMAX」と注文する客の声が飛び交っていた。神戸唯一の“聖地”での活気ある様子を目の当たりにして、改めて人気ぶりがうかがえた。

全国では数店舗を経営しているオーナーもいるという。元町店の光景を見ると記者の疑問は深まるばかり。「天下一品」ファンの神戸市民のためにも、新店舗が誕生してほしい。

記者がよく注文する「チャーハン定食」

(よろず~ニュース・中江 寿)

© 株式会社神戸新聞社