中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前にある街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、福井県越前市横市町の越前店が国道8号沿いの植栽を無断で伐採していたことが8月2日、国土交通省福井河川国道事務所への取材で分かった。
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同事務所によると、伐採されていたのは同店南側の国道8号の交差点の低木。2021年6月、同事務所が見回り中に確認した。当時の店長は伐採を認め、「展示している車がよく見えるようにするため」などと説明したという。
同事務所がその後、原状回復を求め、店側から「花を植えたい」との提案があった。現在は防草シートで覆われた状態となっている。
同店は除草や植栽などの作業を担う「ボランティア・サポート・プログラム」の協定を16年から同事務所と結んでおり、19年には同事務所から長年の美化活動に対し感謝状が贈られている。
店舗前の街路樹の問題を巡り同事務所は2日、福井県内の2店舗前で土壌のサンプリング調査を始めた。