【人口動態調査2023】福岡市は全国市区の人口増加数で第1位の1万3,133人増

総務省は毎年、住民基本台帳に基づいて全国の人口や人口動態などを調査・発表しています。先日、発表された2023年1月1日時点における人口動態調査において、全国市区での総人口増加数と日本人住民の増加数でトップは、福岡市でした。

福岡市は全国市区での「総人口増加数」でトップ

出典)総務省『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数』(令和5年1月1日現在)

第1位:福岡市1万3,133人、第2位:大阪市9,390人、第3位:さいたま市、第4位:東京都江東区6,930人、第5位:茨木県つくば市5,661人……。
総務省が2023年7月26日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査(2023年1月1日時点)によると、全国の市区における外国人を含む総人口の増加数でトップは、福岡市の1万3,133人増だった。

2022年における福岡市は、出生数から死亡数を引いた人数は2,077人の「自然減」だった一方、転入が転出を上回る「社会増」が1万5,210人に上ったため、結果的に1万3,133人増となっている。
なお、総人口の増加数での第1位は福岡市だったのに対して、総人口の増加率でのトップは、茨木県つくば市の2.30%増だった。

「日本人住民の増加数」でも福岡市は全国1位、「外国人住民数の増加数」は全国5位

日本人住民と外国人住民で構成されている総人口のうち、日本人住民の増加数でも第1位は、福岡市の7,573人増だった。

なお、外国人住民の増加数トップは、大阪市の1万3,812人となっている。

外国人住民数については、新型コロナウイルス禍による入国制限が緩和されて技能実習生や留学生らが戻っている。
福岡市の外国人住民数の増加は5,560人増であり、全国の市区において第5位だった。

日本の総人口は1億2,541万6,877人、福岡市の総人口は全国の市区で第5位

出典)総務省自治行政局住民制度課『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数のポイント』(令和5年1月1日現在)

総務省が1968年以降、住民基本台帳に基づいて実施している人口動態調査とは、「出生、死亡、死産、婚姻及び離婚の実態を明らかにすることを目的とする」調査である。
毎年1月1日~同年12月31日の期間において、市区町村長が出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の届書に基づいて人口動態調査票を作成することになっている。

総務省が7月26日付で公表した人口動態調査によると、2023年1月1日現在における全国の総人口は、前年比0.41%減の1億2,541万6,877人だった。
このうち日本人住民は同0.65%減の1億2,242万3,038人、同10.70%増の外国人住民299万3,839人となっている。
日本人住民の人口については、2009年をピークに14年連続で減少しており、2022年は対前年減少数と同減少率において、過去最大を記録した。

一方、都道府県における総人口での第1位は、東京都の1,384万1,665人だった。
市区での総人口首位は、375万3,645人の横浜市であり、158万1,398人の福岡市は第5位となっている。

参照サイト

総務省『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数』
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html

総務省自治行政局住民制度課『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数のポイント』(令和5年1月1日現在)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000892866.pdf

総務省(資料2)『住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数』(令和5年1月1日現在)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000892947.pdf

厚生労働省政策統括官(統計・情報政策担当)『人口動態調査について』(2020年10月1日)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000709363.pdf

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