「食べるのがもったいない」“家康公”に“カツオ”さらに“卵” 実は…人気集める“進化系かき氷”

静岡県内では9日連続で「熱中症警戒アラート」が発表されるなど、8月3日も各地で厳しい暑さとなりました。こうした暑い日に食べたくなるのがかき氷。県内でも様々な工夫を凝らした進化系「かき氷」が人気を集めています。

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<竹川知佳記者>
「午前10時半過ぎの静岡市市街地です。街の気温計は34℃を示しています。風はありますが、それを上回る日差しの強さです」

3日の県内の最高気温は、浜松市天竜区佐久間で35.7℃、熱海市網代で35.5度など4地点で猛暑日となりました。

静岡県内では、9日連続で「熱中症アラート」が発表されています。16人が熱中症の疑いで病院に運ばれ、このうち2人が重症となっています。

<竹川知佳記者>
「暑い日に食べたくなるのが、かき氷。静岡浅間神社のお休み処で販売しているかき氷は、この地にゆかりのある人物をイメージして作られています」

期間限定で販売しているのは、徳川家康と最初の正室・瀬名の初恋をイメージして作った「初恋抹茶かき氷」です。

<竹川知佳記者>
「いただきます。甘いあんこが抹茶のほろ苦い風味を引き立てていて、とても美味しいです」

ほろ苦く甘酸っぱい「初恋」を表現するため、県内産の抹茶とみかんを使用。徳川家康が着用したと伝わる金色の甲冑をイメージした金粉もあしらわれています。

<家康公 初恋の地 しずおかギフトショップ 中原愛理店長>
「静岡づくしなので、観光に来られた方も静岡のものをいっぱい食べられるということで、ぜひ、来た時は食べてください」

藤枝市の陶芸センターでは、インパクト抜群のかき氷も。

<藤枝市陶芸センター 丹羽智美さん>
「お待たせしました。カツオの頭です」

スタッフがその日の材料や気分で作る「おまかせ」かき氷の1つ「カツオの頭」。
模様と口は、ブルーハワイといちご、甘露のシロップを、目にはラムネとチョコチップを使っています。

<藤枝市陶芸センター 丹羽智美さん>
「カツオの頭を実際に陶芸で作った小学生の男の子がいて、それを見てヒントを得て、これをかき氷にしたらおもしろいんじゃないかなって」

さらに、注目すべきポイントは容器。陶芸センターの魅力を発信しようと「植木鉢」を使っています。

陶芸体験した人に涼んでもらおうと、6年前から始めたかき氷は幅広い世代で大人気。

<島田市から来た人>
「ネットを見て、おいしそうだったんで、映えそうだったんで来ました」
「食べるのが、もったいないです」

かき氷をきっかけに陶芸教室に参加する人も多く、陶芸の魅力も広まってほしいということです。

一方、三島市の伊豆・村の駅にある「たまご専門店TAMAGOYA」では…

<店員>
「いまから卵のエスプーマをおかけいたします。写真や動画の準備はいいですか?では、いきますね」

夏限定メニューの卵の形をしたかき氷が人気を集めています。生クリームで包まれたかき氷の上には卵のソースをたっぷりと。中には、箱根西麓の日の出たまごを使ったプリンも入っていて卵づくしです。

<千葉から来た男性>
「SNSで見て、めっちゃおいしそうじゃんっていって。食べに行くしかないっしょって」

でも、なぜ、たまご専門店でかき氷を提供しているのでしょうか。

<たまご専門店 TAMAGOYA 川合 匠店長>
「卵を使ったものは、温かいものが多くて、夏でもお客さんに涼しげなものをTAMAGOYAとして楽しんでもらいたい」

暑い日にも、店に来てもらおうと夏のメニューを開発しました。

<男の子>
「プリンが入っていておいしいです」

卵の形をしたかき氷は、9月30日まで食べることができます。

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