【東京23区】大地震が起きたら危険な地域5選!どんな影響がある?やるべき対策は?

首都直下地震が30年以内に起こる確率は約70%と予想

度々、ニュースやメディアなどで話題に出る「首都直下型地震」は、名前の通り、東京を中心に発生すると予想されている大地震を指します。

恐ろしいことに、首都直下型地震が30年以内に起こる確率は約70%と予想されており、近い将来、ほぼ確実に東京を中心とした大地震が起こることが危惧されています。

もしも首都直下型地震が発生した場合、東京都全体はもちろん、その周辺の県にも大きな被害が及ぶと考えられます。今から避難場所の確認や大災害時の対応、さらに防災グッズの準備などを徹底しておきましょう。

5年に1度、大地震による「総合危険度」が調査されている

現在、5年に1度の頻度で大地震による「総合危険度」というものが調査されています。東京都では、大地震が発生するリスクが高いことを踏まえ、東京都内の行政上の区画ごとに大地震が発生した際の危険度を調べているのです。

総合危険度は、大きく分けて以下の3点を基準に評価されます。

  • 揺れによって建物が倒壊する危険度
  • 火災が起こった際に炎が燃え広がる危険度
  • 救助や救援活動の困難度

これらを踏まえてリスクを評価した上で、現時点で東京都内のどの地域が危険度が高いのか、また危険性が低い地域はどこかを判断しているのです。

もちろん、あくまで予測ですし危険性が低いと言われている地域も大きな被害が出ることが予想されます。しかし、今後新しい住居を考えている方は、住む場所を決める判断材料の1つとして重要視するべきでしょう。

【東京23区】大地震が起きたら危険な地域5選

もしも東京都で大地震が起きた場合、危険度が高い地域はどこと予測されているのでしょうか。今回は、先に紹介した東京都によって調査される「総合危険度」に基づき、特に危険度の高い地域を紹介します。

1.荒川区 荒川6丁目

荒川区の荒川6丁目は、東京23区内でも最も総合危険度の高い地域として危惧されています。

荒川6丁目は地盤が脆弱であり、建物が倒壊する危険性が非常に高いと判断されています。また、木造建築の建物も多く、耐火性が低いことから、地震によって火災が発生するリスクが高い上、燃え広がりやすいと考えられています。

震度6強の地震が起きると危険だと判断されているため、現在耐火性・耐久性の低い昔の建造物に住んでいる方は、引っ越しや建て直しを検討するべきだと注意喚起されています。

2.荒川区 町屋4丁目

同じく荒川区から町屋4丁目も荒川6丁目と同等の危険度が総合的に見られます。荒川6丁目と同様に、建物が倒壊する危険度が高く、火災が発生し、燃え広がる危険度も高いと考えられているので、建物の耐久性や耐火性を見直す必要がありそうです。

また、災害発生時の救助が難しくなることが予想されるため、より被害が広がりやすいと懸念されている点も見過ごせません。

3.足立区 柳原2丁目

足立区の柳原2丁目も海面下で堆積物によって形成されている土地であることから、地盤が弱く、大地震が発生した際には建物倒壊のリスクが高いと考えられています。

また、液状化のリスクも懸念されています。大地震後も復旧作業に時間を要する恐れがあるので、災害時の防災グッズ準備などを特に徹底する必要がありそうです。

柳原2丁目では特に火災による危険度が非常に高く、火災が発生した場合、燃え広がる速度も速いと考えられます。地震の揺れが収まり次第、すぐに他の地域へ避難し火災の被害から逃れることを意識しておく必要があるでしょう。

4.足立区 千住柳町

足立区の千住柳町は、2013年の地震における火災危険度ランキングで1位に名前が上がった地域です。現在も木造建築物が多く残る千住柳町は、火災が発生するリスクはもちろん、建物同士が密集していることも考えると、火災発生時には燃え広がるスピードも早いと予測されます。

もちろん倒壊リスクも高く、炎が一気に燃え広がることから、死者数や被害度も高く、救助が困難になると考えられています。

5.墨田区 京島2丁目

大地震が発生した際は、墨田区も危険度が非常に高いと考えられています。中でも京島2丁目付近は、建物の倒壊危険度と火災危険度が最高ランクと評価づけられているため、非常に危険です。

古い建築物が多く立ち並ぶ京島2丁目は、建物同士が密集している状態も特徴的です。火災が発生しやすく、なおかつ燃え広がるスピードも早いと予想されるため、このままでは被害が甚大になると考えられています。

首都直下型地震に備えるため…今すぐにやるべき対策は?

首都直下型地震が30年以内に発生するリスクは約70%と非常に高く、ほぼ確実に発生すると考えるべきでしょう。自身や家族の命を守るため、少しでも生存確率を上げるためにはどのような対策を今から講じるべきなのでしょうか。

  • 自分の住居地域の危険度を把握する
  • 近所の木造建築が密集している危険地域を把握する
  • 地震発生時に避難すべき「広域避難場所」を確認する
  • 自宅の耐震診断を受けて必要な補強や改修を行う
  • 危険地域や危険度の高い貸家から早めに引っ越す
  • 防災グッズや食糧、備蓄品をリュックにまとめて準備する
  • 家具は固定する

以上の対策を今からしっかり行い、いざという時に冷静に、迅速に正しい行動を取れるようにイメージしておきましょう。また、家族といざという時のことを話し合っておくことも重要です。

大地震を想定して日頃から防災意識を高く持とう

大地震は日本に住んでいる以上、他人事ではありません。今回は首都直下型地震を想定してお話ししましたが、日本全国で大地震のリスクは懸念されています。日頃からいざという時のための準備を怠らず、防災意識を家族で高く持つことが命を守る鍵となることを忘れてはいけません。

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