【韓国】LSが前駆体工場、セマングムに年内着工[製造]

韓国のLSグループは2日、セマングム開発庁や全羅北道、全羅北道群山市、韓国農漁村公社と計1兆8,402億ウォン(約2,030億円)規模の「2次電池素材製造施設」建設に向けた投資協約を交わした。セマングム国家産業団地に、年内を目標にバッテリー部材の前駆体工場を着工する。

LSグループは、2次電池素材を手がける地場エルアンドエフ(L&F)と設立した共同出資法人「LS—L&Fバッテリーソリューション」を中心に、33万8,000平方メートルの敷地に前駆体工場を設立する。2025~26年に量産を開始し、段階的な増産を通じて29年には年産12万トンの生産体制を整える。

■中国依存からの脱却目指す

前駆体は大部分を中国からの輸入に頼っており、セマングムへの工場設立で中国への依存度を引き下げる狙いがある。また、同工場では1,400人以上を新規雇用する計画だ。

LSグループは前駆体だけでなく、硫酸ニッケルやリサイクルなど2次電池関連事業にも注力する計画だ。

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