福井県の特産品「味付たら」お盆を前に製造ピーク 60年変わらない味…土産用に人気

製造が最盛期を迎えた「味付たら」の袋詰め=8月3日、福井県坂井市三国町加戸の早崎商店

 福井県坂井市三国町の特産品「味付たら」の製造が、お盆を前に同町加戸の早崎商店で最盛期を迎えている。

 塩漬けされた北海道産のスケトウダラを水に浸し、塩出しした後に乾燥。手作業で丁寧に骨を取り除き、細断して、特製調味料と混ぜ合わせる。1960(昭和35)年から販売を始めた。

 年間製造量の4割が7月上旬から8月中旬までに集中、多い日には2千袋を製造する。土産用に買い求める帰省客が多く、ご飯やビールのお供として親しまれている。

⇒福井県のグルメ・食に関するニュース一覧

 8月3日も独特な香りの広がる同社作業所で、白衣にマスク姿の従業員が細断や袋詰めの作業に当たっていた。早崎則子常務は「コロナの影響で久々に帰省する人もいるのでは。60年以上変わらない故郷の味を楽しんでほしい」と話していた。

© 株式会社福井新聞社