訳あり食品通販で食費が月3万安くなる! 節約のプロおすすめのサイトは

フードロスサイトの活用を(写真:PIXTA)

食品の値上げが止まらない。1円でも安い食材を求めて、スーパーをハシゴする人も少なくないのではないだろうか。

そんな方に活用してほしいのが、“フードロス通販サイト”だ。賞味期限間近の食品や、形が不ぞろいで廃棄処分される野菜や魚介類などの“訳あり”食品を、おトクに購入できる通販サイトのこと。

「うまく利用すれば、かなりおトクに購入できます。ただし、よく確認すると実際はそれほど安くないサイトもあるので、購入の前には、価格を吟味しましょう」

そうアドバイスするのは、節約アドバイザーの和田由貴さん。

そこで、数あるフードロス通販サイトをチェックし、スーパーなど小売店価格と比較。夫婦2人世帯の1カ月の食費、約6万2000円分(’23年1~3月期の総務省「家計調査報告」より)をフードロス通販サイトで購入した場合、どれほどおトクになるか検証した。その結果、なんとスーパーで購入するより約3万円も割安に。その内訳をご紹介しよう。

■“訳あり”食品のリアル店舗も

【「国産ブランド米 ランダムセット」計10kg】一般のスーパーで購入した場合:参考価格4953円(税込み)

まず、生鮮食品から日用品まで手に入るサイト「Kuradashi」で目に留まったのは、主食の米。新潟県産コシヒカリや北海道産ゆめぴりかなど、人気の国産米33種類のなかからランダムに組み合わされた米10kgが、なんと3980円だ(税込み・送料別550円/プレミアム会員月額会費550円で送料無料)。

「最近メジャーになってきたサイトです。スーパーで新潟県産コシヒカリと北海道産ゆめぴりかを5kgずつ購入すると約5000円なので、送料を差し引いても420円ほどおつりが」(和田さん・以下同)

【1~2週間分の野菜+フルーツ(月2回購入)】一般のスーパーで購入した場合:参考価格8650円(税込み)

続いて、訳あり野菜を扱うサイト「タダヤサイ」でもチョイス。

旬のトマト(3~4個)やきゅうり(3本)、枝豆のほか、ごぼう(1本)、とうもろこし、じゃがいも、かぶ、ブルーベリー、枝豆、オクラ、ピーマン、にんじん、深谷ねぎなど新鮮な夏野菜12品と、大玉完熟メロン1玉がプレゼントで付いて3980円(税込み・送料込み)。

夫婦2人なら1~2週間は持つので、月に2回注文したとしても7960円。同様の品をスーパーで購入するより700円ほど安くなる計算だ。

【北海道で捕れた規格外冷凍鮮魚詰め合わせ(4~5種類の魚貝で約4~4.5kg分)】一般のスーパーで購入した場合: 6000~1万円相当

魚介類は冷凍のまとめ買いを。北海道で水揚げされた規格外の魚介類を急速冷凍して販売するサイト「さかなだマート」では、掘出し物が定期的に出品されている。約4~4.5kg分購入した場合3250円(税込み・送料別750円)と、スーパーより2000円はおトクになる計算だ。

【缶詰&瓶詰つめあわせ19点セット】一般のスーパーで購入した場合:参考価格6534円(税込み)

瓶詰や缶詰、フリーズドライ商品なども、フードロス通販サイトで安く購入できる商品のひとつ。

ポイントも貯まるサイト「買っトク!Ponta」で見つけたのは、いなばツナコーン(4個)、いなば食品ガパオチキンバジル(2個)、ニッスイ 赤貝味付(2個)、ニッスイ 牛大和煮(2個)、マルハニチロ さば煮付(2個)、いなば食品 ガパオ&ごはん 本場ジャスミンライスとガパオ(1個)、桃屋 辛子明太子のり(1個)、桃屋 ご飯においしい唐辛子みそ 瓶(1個)、榮太樓和菓子屋のゆであずき(2個)など人気商品19種類が入った「缶詰&瓶詰つめあわせ19点セット」3980円(税込み・送料込み)。バラで買えば6500円相当だ。

消費期限間近の商品だが、副菜として、すぐ消費できるだろう。

【〈6個セット〉アマノフーズ いつものおみそ汁 10食バラエティセット】一般のスーパーで購入した場合:1袋948円×6個=5688円(税込み)

サイト「買ってトク!Ponta」で購入した場合3980円(税込み・送料込み)。

【たまには贅沢を!お試し品!鰻の蒲焼き!温めるだけふっくら本格】一般のスーパーで購入した場合:1パック(120g)2570円×10食=2万5700円(税込み)

たまの贅沢をしたいときもある。たとえば、夏に食べたい鰻を外食ではなく、家で楽しみたいときにチョイスしたのは、サイト「サンプル百貨店」で見つけた「あたためるだけの鰻蒲焼き」10食セット5490円(税込み・送料込み)。同類商品をスーパーで購入すると、2万5700円相当なので約2万円も安い。

「『サンプル百貨店』は、フードロス削減を第一目的としたサイトではないですが、お試し価格で顧客に提供した商品の感想を企業にフィードバックすることで、今後の商品開発に生かされます。つまり、結果的に余剰商品が減り、フードロス削減にもつながります」

こうしてフードロス通販サイトで掘出し物を選んでいくと、1カ月の食費は2万8640円(※送料別)。一般のスーパー等で購入した場合6万1525円なので、3万2885円おトクに!!

さらに、リアル店舗も活用すれば、もっとおトクになるそう。

「フードロス削減のために設置された無人販売機もありますし、関東ではマルヤス、関西ではecoeatなど訳あり商品を格安で販売するスーパーもあります。通販と併用してみるのも手です」

値上げ時代を訳あり食品でかしこく乗り切ろう!

© 株式会社光文社