北朝鮮、米2等兵の保護認める 国連軍に、状態は不明

南北軍事境界線がある板門店。手前が韓国側、奥が北朝鮮側=2019年7月

 【ロンドン共同】韓国から北朝鮮側に軍事境界線を越えたトラビス・キング米陸軍2等兵について、在韓国連軍司令部は3日までに、北朝鮮が2等兵の身柄を保護していることを認めたと明らかにした。身柄が拘束されているのか、どういう状態にあるかは不明。英BBC放送が伝えた。

 在韓国連軍司令部は2等兵の帰還に向けた努力を妨害したくないとして、詳細は明らかにしなかった。BBCは、北朝鮮側が交渉に応じる用意があることを示唆していると指摘した。

 2等兵は暴行容疑で韓国の拘置施設に収容後、米国に移送されて懲戒処分を受ける予定だったが、7月17日に仁川国際空港で逃走。翌18日、北朝鮮側に越境した。

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