新型コロナウイルス新潟県内定点調査、7月24日~30日 1医療機関当たり18.51人で前週比1.43倍に増加、1日当たり1400人ほど感染か

 新潟県は8月3日、県内84の定点医療機関から7月24~30日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者は1555人で、1医療機関当たりの平均は18.51人だったと発表した。前週(17~23日)の12.98人から1.43倍に増加した。感染者数の増加は5週連続。県全体の1日当たりの患者数は、5類移行前の全数把握時を基準に試算すると1400人ほどとみられる。県内では2022年8月19日の4004人が過去最多。

 花角英世知事は8月3日の定例記者会見で「調子が悪いときは外出を控え、買い置きした検査キットを使ってほしい」と呼びかけた。

 新潟県内13保健所管内のうち、魚沼を除く12保健所管内で増加した。管内別では佐渡が33.33人と最も多かった。新潟市が14.79人、長岡が19.92人、上越が25.25人だった。

 年代別の実数では、0~4歳が168人で、前週の約1.6倍となった。5~9歳は213人、10~14歳は236人、15~19歳が95人、20~59歳が619人、60歳以上が224人で、いずれも前週比約1.2~1.5倍だった。

 集団感染は、上越保健所管内の児童福祉施設で3件、新潟市保健所管内の児童福祉施設と村上保健所管内の高齢者施設で2件ずつ、三条、長岡、魚沼、南魚沼保健所管内の児童福祉施設と新潟市保健所管内の高齢者施設で1件ずつ確認された。

 8月1日現在の確保病床使用率は13.1%。1カ月前の7月1日時点の7.3%から5.8ポイント上昇した。重症者は1人だった。県によると、ヘルパンギーナや手足口病などの流行とも重なり、外来受診の予約が取れないケースが出始めているという。

 第9波に入ったかどうかについて、県の担当者は「まだ議論はしていない」とし、「定点当たりの県平均が20人を超えた段階で、注意喚起を改めて検討したい」と話した。

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