子どもと高齢者がラジオ体操 伊万里の公園に100人、4年ぶり「うれしか」

ラジオ体操をする高齢者と子どもたち=伊万里市大坪町の栄町児童公園

 伊万里市大坪町の栄町児童公園では学校の夏休み中、子どもと高齢者が一緒にラジオ体操をしている。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに子どもたちが参加し、毎朝合わせて約100人が集まるようになった。高齢者たちは「子どもの姿を見ると元気をもらえるけん、うれしか」と喜んでいる。

 栄町ではNPO法人栄町地域づくり会が呼びかけ、高齢者も夏休みにラジオ体操をしている。9年前から始め、コロナ下でも距離を取りながら40人ほどで続けていた。一方、子ども会は2020年~22年は中止にして今年から再開し、保護者を含めて60人前後が朝の体操に参加している。

 高齢者のほとんどは75歳以上。栄町は半世紀前に造られた住宅団地で、高齢者だけの世帯が増える傾向にある。一番ヶ瀬秀樹さん(82)は「高齢者のまちと言われる中で、子どもの顔をたくさん見るのはみんなの励みになる」と話している。(青木宏文)

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