穀物輸出巡り、米ロシア応酬 安保理、食料不安を協議

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は3日、紛争による食料不安を協議する公開会合を開いた。主催した米国は、黒海経由のウクライナ産穀物輸出の合意から離脱したロシアを「食料を戦争の武器にしている」と批判した。ロシアは「食料危機は米国が引き起こしている」と反論し、批判の応酬となった。

 今月の議長国、米国のブリンケン国務長官は会合で、ウクライナに侵攻したロシアが、黒海を通じたウクライナ産の穀物輸出を阻み、世界の食料供給への「脅迫」に使っていると非難。「国連加盟各国が、ロシアに(黒海を脅迫の道具にするのは)もうたくさんだと言うべきだ」と訴えた。

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