課題解決最新技術学ぶ モデル4高校が合同講座 県教委「STEAM教育」

解決したい課題を出し合う高校生=3日午前、宇都宮市

 県教委は3日、教科の枠にとらわれず課題を探究する「STEAM(スティーム)教育」事業の一環として、宇都宮市内でモデル校4校を対象にした特別講座を開いた。専門家から最新技術を学びながら課題の解決方法を考えた。

 モデル校には宇都宮北、栃木女子、真岡、黒磯の各高校が指定されている。今回は生徒20人が参加。講師は北陸大経済経営学部の藤本雄紀(ふじもとゆうき)講師(31)や本田技術研究所のエンジニアなどが務めた。

 生徒はアバターなど興味のあるテクノロジーの分野で班に分かれ、家事効率化やバーチャルの活用など、それぞれが解決したいと考えている課題を出し合った。VR(仮想現実)やドローンの操作を体験した後、解決に向けて話し合った。

 黒磯高2年吉田周世(よしだしゅうせい)さん(17)は「技術をうまく使うことで交通事故を防止できると知った。ただ考え方次第では技術を使うことがメリットばかりではない場合もあり、そこも一緒に学べたのが良かった」と話した。

© 株式会社下野新聞社