札幌でミサイル想定の避難訓練 訪日客への多言語伝達も

ミサイル飛来を想定した避難訓練で身を守る姿勢をとる人たち=4日午前、札幌市

 国と北海道、札幌市は4日、他国からの弾道ミサイル飛来を想定し、札幌市で避難訓練を実施した。参加した住民ら約60人は、市の防災アプリで通知を受け取ると、地下街に逃げ込んだり、公園のベンチ裏などに隠れて頭をかばんで守ったりした。

 訪日客を念頭に、アプリでは英語や中国語、韓国語でも情報を発信した。英語で確認したというボリビア出身の語学講師シルベストレ・バルガスさん(42)は「見やすかった」と評価。一方で「英語が話せない人のため、より多くの言語があれば」と要望した。

 政府は2023年度、全国36自治体で訓練を計画しており、札幌市は青森県つがる市、山形県高畠町に次いで3カ所目。

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