【MLB】エンゼルス・獲得したジオリトがまさかの大炎上

写真:エンゼルス移籍後なかなか結果を残せていないルーカス・ジオリト

プレーオフ進出を目指すため大補強を行ったエンゼルスだが、獲得した選手が全員活躍を見せられているかというと、そうでもないようだ。トレードの目玉として獲得したルーカス・ジオリトがなかなか思うような結果を残せていない。

ジオリトは日本時間8月3日のブレーブス戦に先発したが、3回にロナルド・アクーニャJr.から本塁打を浴び3点を失うと、続く4回にも2本塁打を浴び6失点。マット・オルソンに本塁打を浴び9点目を失ったところでたまらずベンチが動き、投手交代となった。結局ジオリトは3.2イニングで被安打8、与四球3の9失点。彼のキャリアで9失点以上したのは、2018年の4月以来およそ5年ぶりの出来事だった。

ジオリトは現地時間の7月26日、レイナルド・ロペスとともにホワイトソックスから移籍してきた先発投手だ。2018年以降、新型コロナの影響で短縮シーズンとなった2020年を除く4シーズンで二桁勝利をあげている、ホワイトソックスを代表する先発投手だった。ただ、ホワイトソックスはシーズン序盤から低迷。早々にプレーオフ進出をあきらめ、主力選手を軒並みトレードすることを発表したため、ジオリトは早くからトレード期限の目玉として移籍先が注目されていた。

そんな中、見事獲得競争に勝利したのがエンゼルスだ。大谷を放出せず、今季のプレーオフを目指して戦うという報道が出た直後にトレードが発表され、ファンを驚かせた。エンゼルスは対価としてそれぞれチーム内2位、3位の有望株だったエドガー・クエロとカイ・ブッシュを放出。ジオリトとロペスはともに今季終了後にFAとなることを考えると、かなり思い切ったトレードであるという見方が強かった。ただ、それだけエンゼルスの今季に賭ける意気込みが強かったことを示すものだったとも言えるだろう。

だが、その思いとは裏腹に、エンゼルス移籍後のジオリトはなかなか結果を残すことができていない。前回登板はもちろん、日本時間7月29日の移籍後初登板・ブルージェイズ戦でも5.1イニングで3失点。先発投手として最低限の仕事は果たすものの、期待されたほどの投球はできていなかった。

ただ、だからといってジオリトがこのまま期待外れな結果を残し続けるかどうかはわからない。移籍後いきなり対戦したチームが悪すぎたという可能性もあるからだ。ブルージェイズはアメリカン・リーグ5位、ブレーブスに至ってはMLB全体1位のOPS(日本時間8月3日終了時点)を誇る強力打線。どちらもMLB平均を上回る攻撃力を持っているチームだ。今後、エンゼルスの環境への適応も相まって、ジオリトの成績が改善していく可能性は十分に残されている。

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