炎天下に神輿練る 金沢・大野湊神社

猛暑の中、進む神輿=4日午前10時50分、金沢市金石本町

 石川県内は4日も高気圧に覆われて厳しい暑さが続き、正午までに小松36.6度、加賀中津原36.2度、金沢35.1度を観測するなど広い範囲で猛暑日となった。猛暑日は小松で3日連続、金沢で2日連続。熱中症警戒アラートが4日続けて発表される中、同市金石地区では市無形民俗文化財「大野湊神社の夏季大祭」が始まった。熱中症対策で台車に載せた神輿(みこし)などの行列が炎天下の港町を練り歩いた。

 神社で神事の後、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を宿した神輿2基が出発。「ヤットコセー、ヨーイヤナー」と男衆の木遣(きや)り唄が街中に響いた。5日は海上安全祈願祭が営まれ、最終日の6日は神輿を神社に戻す。

 金沢地方気象台によると、県内は湿った空気の影響で夜のはじめ頃にかけ、雨や雷雨が激しく降る所がある見込み。

  ●県内熱中症3人搬送

 石川県内各消防によると、4日正午までに金沢市の80代女性、小松市の70代男性と60代女性が熱中症の疑いで病院に搬送された。

© 株式会社北國新聞社