「先輩後輩の関係で断れなかった」任意団体で不正な会計処理 西予市が男性主事を停職処分

愛媛県の西予市は任意団体のイベントに関し、不正な会計処理などをしていたとして、野村支所に勤務していた30代の男性主事を4日付で停職6か月の懲戒処分にしました。

西予市によりますと、この男性主事は任意団体の事務局で会計を担当していて、今年1月、イベント用の生鮮食品を発注した際、友人の仲買人に代金30万円を前払いで支払いました。

しかし、この仲買人から納品した卸売業者に代金が支払われておらず、男性主事が任意団体の会計から不正に代金分を引き出し支払いに充てたということです。

友人の仲買人は受け取った代金を会社の資金繰りにあてていて、男性主事はこの友人から立て替えを依頼されたことから、別の団体に補助金を支出したように装い代金を捻出していたということです。

また、代金はすべて男性主事が代理弁済したということです。

このほかにも、不適正な業務処理が1件発覚していて、男性主事は4日付で依願退職しています。

市の調査に男性主事は、「学生時代に先輩後輩の関係で依頼を断れなかった」という内容の説明をしていたということです。

また市は昨年度この他にも2件の不適正な事務処理があり、今回の男性主事を含む5人を懲戒処分したことを明らかにしています。

西予市の管家一夫市長は「再発防止に向け服務規律を徹底し、職員一人一人が問題意識と危機感を持って市民の信頼回復に取り組んでまいります」とコメントしています。

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