水分飛ぶまで焼く!「一番旨い」と話題、シャウエッセン調理法

「シャウエッセンの1番うまい食べ方らしい」という文言とともに、そのおいしい焼き方を説明したツイートがSNSで話題に。

「パリッ!」の食感がたまらない、シャウエッセンの一番うまい焼き方とは?

写真には、フライパンにシャウエッセンと水50ccを入れ、強火で約2分間火を通し、水分を飛ばして焼き色が付いたら完成、とあった。リプ欄には、実際にこの調理法を試した人から「噛んだ瞬間の弾ける音と肉汁すごい」「パリパリで美味しかった」など声が集まり、約12.7万いいねがつくなど多くの反響があった。

投稿主の奈(@florid_switch)さんは、これまで普通に焼いて食べていたが、SNSでこの作り方を見つけ、実際にやってみたという。奈さんいわく「私は焦げ目がつくまで焼くのが好き(むしろちょい破裂気味のほうが)なんですが、公式では焼き目はつけないのが正解らしいです」とのこと。

確かに焼き目がつくとおいしそうに見えるが・・・どうせなら1番おいしい焼き方で食べたい! ということで、「シャウエッセン」を製造・販売する「日本ハム」(本社:大阪市北区)で、同商品を担当するマーケティング部の岡村香里さんに話を訊いてみた。

スーパーでお馴染み、日本ハムの「シャウエッセン」

■ 皮が張ってぷっくりした状態が1番ジューシー

──私も子どものころから食べてきた馴染みのある商品ですが、発売から約40年とかなりのロングセラー商品なのですね。改めて、なぜこんなにも人気が続いているのでしょうか?

シャウエッセンはジューシーなお肉を天然の羊腸に詰めることで、加熱したときに皮が張り詰めて、噛んだときに「パリッ」とした音がなるようになっています。その部分が、みなさんに評価していただいているのかな、と思っています。

「日本ハム」マーケティング部・岡村香里さんに聞きました!

──確かにあのパリッとした食感はクセになりますよね。発売以来、変わらない製法で作っているのでしょうか?

基本の製法は変わらないのですが、2002年には鮮度管理をより厳しくすることで保存料を無くし、また2006年にはどの工場でも同じ味わいと鮮度を重点管理できるように認証を取得するなどして、安全性を高める努力をしています。

──味わいは変わらず、より安心・安全になっているんですね。SNSで話題になっていたシャウエッセンの焼き方についてなのですが、「焼き目はつけないのが正解」などいろんな情報がありまして・・・改めて公式おすすめの方法を教えてください。

「時短ボイル」というボイル方法なのですが、「フライパンにシャウエッセンと水50ccを入れ、強火で約2分間火を通し、水分を飛んだら完成」というレシピでご紹介しています。焼き目が付くまで焼くと、皮が破れて旨みを含んだジューシーな脂が出てしまうので、公式の動画では焼き目は付けずに水分を飛ばすところまでになっています。

シャウエッセンと水50ccを入れ、強火で約2分間火を通し、水分を飛んだら完成! 皮が破れる直前がベスト

──皮が破れないというのがポイントなのですね。

パリッとした食感とジューシーさが保たれるので、皮が張ってぷっくりした状態が1番おいしいと思います。でも焼き目の有無や程度はお好みだと思いますので、みなさんがおいしいと思われる食べ方で楽しんでもらえたら!

「時短ボイル」もおすすめですが、発売当初から推奨しているたっぷりのお湯で3分間ボイルする『3分間ボイル』もぜひやってみてください。

──最近では皮のない「ベーコン」やハムタイプの「シャウスライス」なども販売されていますよね。ウインナーと同じ肉を使っているそうですが、その観点で言うと、肉汁が逃げてしまうのでは!?

ベーコンやシャウスライスは、シャウエッセンの「味」が好きだという方にぜひ味わっていただきたい商品です。ベーコンは野菜を巻いて焼いて食べるなど、素材として使っていただけますし、シャウスライスはハムのように、オードブルやサンドイッチの具材として使うのがおすすめです。

そんな同商品は「こころはじけるシャウエッセンの日」として、8月10日を記念日としている(「パ(8)リッ!!と(10)」した歯ごたえと、「パリッ!!と」こころがはじける瞬間をあらわしている)。各スーパーにてキャンペーンがおこなわれるほか、北海道「エスコンフィールド」でシャウエッセン仕様となった北海道日本ハムファイターズのユニフォームが配布されるなどのイベントが開催される予定。

取材・文・写真/野村真帆

奈さんが実践したシャウエッセン動画

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