沖縄は再び暴風域に入り、猛烈なしけとなっている。台風は5日から6日にかけて沖縄や奄美にかなり接近し、奄美でも5日に暴風域に入り、猛烈なしけとなる見込みだ。南西諸島では、6日にかけて暴風や高波、高潮に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。
大型で強い台風6号は、4日午後4時には久米島の西北西にあって、ゆっくりした速さで東へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
台風は強い勢力を保ちながら東へ進み、5日から6日にかけて沖縄や奄美にかなり接近する見込み。その後、台風は日本の南の海上を北上して、西日本でも台風の影響が強まることが予想される。
<暴風・高波>
沖縄では、非常に強い風が吹いて猛烈なしけとなっており、奄美では非常に強い風が吹いて、大しけとなっている。
台風は5日から6日にかけて沖縄や奄美にかなり接近し、奄美でも5日に再び暴風域に入り、猛烈なしけとなる見通し。南西諸島では、5日から6日にかけては飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹きそうだ。沖縄では6日にかけて、奄美では5日から6日は猛烈にしける見込みで、九州南部でも5日から6日は非常に強い風が吹き、猛烈にしける見込み。
不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒が必要となる。また、うねりを伴った高波に厳重に警戒が必要だ。
<大雨・雷・突風>
台風本体や周辺の発達した雨雲により、沖縄や奄美では雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。また、台風から離れた地域においても、西日本を中心に、台風からの湿った空気の流れ込みの影響により台風が近づく前から雨が降り、南東斜面にあたる地域で総雨量が多くなるおそれがある。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要で、また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要となる。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。
<高潮>
台風の影響と大潮の時期が重なるため、沖縄や奄美では潮位が高くなる所がある見込み。沖縄では5日にかけて、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒が必要だ。