「+4」に「+3」…石川遼はクラブセッティング変更も実らず予選落ち

石川遼は2日続けてオーバーパーを叩き予選落ち(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 2日目(4日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)◇晴れ

予選2日間のスコアカードには、どちらにも「8」の数字を記した。石川遼は「73」を並べ、通算4オーバー92位。カットラインに4打届かず、6月の「ASO飯塚チャレンジド」以来となる今季3回目の予選落ちを喫した。

初日は最難関の11番パー4でクアドラプルボギーをたたいた。右サイドからの2打目が木に当たってペナルティエリアに入るトラブルだった。出遅れを取り戻したかった2日目は前半14番(パー5)で第1打を右に曲げて罰打、フェアウェイからの4打目もグリーン右のブッシュに入りロストボール…。トリプルボギーが先行しては、その後の2バーディ(1ボギー)も活きなかった。

「(36ホールのうち)2ホールで7個落としたので流れをつかむのは難しい展開になってしまった。ロングゲームがあまり良くなく、それがモロに(結果に)出るコース。今の自分の悪いところが出た」

ロングゲームにミスが目立った(撮影/中野義昌)

クラブセッティングは両日で微妙に変化。初日は今週テストしたキャロウェイ APEXの未発売モデルの3Iを投入し、1Wをキャディバッグから抜いた。「(ヘッドが)少し面長で球もよく上がる」と好感触がありつつ、この日は練習段階で1Wとスイッチ。「イメージしたアドレスの向きがフィットしなかったというか…。『右を向きやすいのかな』と思いながら、それを意識するあまり左を向きすぎたり」と多くのホールでロケーションに迷いが出た。

弟の石川航は3アンダー19位で決勝ラウンドに進出した。「(プロ生活が)まだまだ始まったばかり。広い視野で見ると、予選を通ることも彼にとって良いこと。応援しています」。自身の週末は、3週後の次戦「Sansan KBCオーガスタ」(福岡・芥屋GC)から本格化するシーズン後半戦に向けて充実させたい。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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