全国NIE大会が閉幕 新聞を使った「総合学習」での活用例を公開、来年は京都市で

ICTや新聞記事を活用して行われた小野小の公開授業(松山市・愛媛県県民文化会館)

 教育での新聞活用を考える「第28回NIE全国大会」の2日目は4日、松山市の愛媛県県民文化会館などで、ICTと新聞記事を組み合わせた公開授業などを行い、閉幕した。

 NIEは、Newspaper In Education(教育に新聞を)の略称。この日は、同会館を含む2会場で分科会が行われ、愛媛県内の15の小中高、盲学校が公開授業や実践発表を行った。

 松山市立小野小は、地元の未来像をテーマとした6年生の「総合的な学習の時間」の授業を公開。児童は新聞記事や住民へのインタビューから情報を得て、タブレット端末を使って考えを整理しながら、歴史や自然といった観点から思い描く地域の将来を発表した。

 担当教諭は、端末で子どもたちが作った資料をスクリーンに映し、「なぜそう思いましたか」と対話しながら授業を進めていた。

 このほか、少子高齢化の進む地元の活性化策を新聞記事をヒントに考える中学校の公開授業などもあった。来年の第29回大会は8月1、2日の日程で京都市で行われる。

© 株式会社京都新聞社