「遺憾の気持ちでいっぱい」天皇杯実施委員会の中野委員長がFC東京、浦和のサポーターの行為に言及、現在は調査中

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

4日、第103回天皇杯の準々決勝組み合わせが行われた。

2日にラウンド16が終わり、ベスト8が決定した中での抽選会。頂点をかけた戦いがここからさらに激化していく中、今年の天皇杯でサポーターによる残念な行為が続いている。

3回戦ではFC東京サポーターが東京ヴェルディとの試合で、花火や発煙筒を使用。さらに、スタジアム外では看板を汚損するなどの愚行を働いていた。

さらに、2日のラウンド16では浦和レッズのサポーターが名古屋グランパス戦後にスタンドを乗り越えてピッチ内に侵入。SNSで動画が拡散されるなどし、大きな問題となっていた。

抽選会に先立ち、JFA天皇杯実施委員会の中野雄二委員長がサポーターが起こしている行為について言及した。

「天皇杯開催中に3回戦のFC東京のゲームで、FC東京サポーターが花火、発煙筒を使ってしまったという事案が起きてしまったこと。また、一昨日の4回戦で名古屋vs浦和の試合後、サポーターが混乱を起こしてしまった事案が起きてしまいました」

「主催をするJFAとしても、こういったことに対しては遺憾の気持ちでいっぱいですが、やった人間が悪いと言えばそれまでですが、大会を主催する側としても警備がどうだったとか、または会場がどうだったという検討課題はあると思います」

「今後こういったことが起こらないように、クラブ、ファン・サポーター、試合を運営している都道府県サッカー協会の方、警備やボランティアの方、メディアの方も含めて、みんなで協力をして安心で安全な試合会場を作っていくことをお願いしたいと思います」

両クラブのサポーターが起こしたことではあるものの、それを抑制、防止できる可能性を考えたいとした中野委員長。抽選会の最後にも、改めてファン・サポーターにお願いした。

「各チームには優勝を目指してベストを尽くしていただきたい。当然のことですが、同時にサポーターの方、素晴らしい応援をしていると思います。時には自分が応援するチームが負けることもあり、選手やスタッフも辛い気持ちを持っているわけですが、次の戦いに向けて気持ちを切り替えて準備をしたりすることで、みんなが成長していっていると思います」

「サポーターの方にも、自チームが負けても相手を称えるとか、温かい気持ちで大会を見守っていただきたいかなと思います」

なお、浦和の件に関してはクラブから対象者に対して処分が発表されたが、JFAとしては「調査中」であるとし、何か問題となる事項が確認されれば、クラブへの制裁なども可能性はあるとした。

© 株式会社シーソーゲーム