4人組ロックバンドのザ・クロマニヨンズが、9月からライブハウスツアー『月へひととび』を全国13カ所・計13公演を開催する。
ザ・クロマニヨンズ
1980年代からザ・ブルーハーツとザ・ハイロウズで活動をともにしてきた甲本ヒロト(Vo)と真島昌利(Gt)に、小林勝(Ba)と桐田勝治(Dr)が加わり結成されたザ・クロマニヨンズ。2006年7月の出現以来、毎年アルバムをリリースしてライブをするなど、マイペースながらも精力的な活動を続けてきた。
彼らが特別なのは、ザ・ブルーハーツとザ・ハイロウズ時代を含めると、かれこれ30年以上ものキャリアを持ちながら、常にフレッシュなイメージを振りまき、結成当初からのファンはもちろん、若いリスナーも魅了してきた点だ。
冷静に考えて、そんなバンドは日本はもちろん、海外でもほとんどいない。何故そんなことが可能なのか? それは彼らがロックンロールに深い愛情を持ち、音楽を奏でることを純粋に楽しんでいるから、というシンプルな理由に尽きる。
■「楽しければそれでいい」ピュアなライブ
ボーカルのヒロトは、かつてインタビューで「音楽で大層なことを目指している人が多い気がする。俺たちは楽しければそれでいい」と発言していた。どんなに好きなことでも仕事として継続すればするほど、新鮮味は失くなり、生み出されるものも大人しくまとまりがちだ。
だが、ザ・クロマニヨンズは60歳を過ぎた今も、ギターを手にした中学生のような気持ちで音楽と向き合い続けている。その無敵のピュアネスがシンプルで単純極まりない言葉とサウンドに、狂おしい熱狂と揺るぎない力を吹き込むのだ。
そんな彼らの魅力をダイレクトに体験できるのが、ほかでもない生のライブだ。大人になると誰もが余計なものを背負い込み、ややこしく不自由になってしまうものだが、ザ・クロマニヨンズのライブ空間には、余計なものは一切存在しない。
メンバーも観客も、誰もが原始人のように身体ひとつで五感を研ぎ澄まして、突風のような爆音を浴びる。体中の細胞が活性化される、その爽快さは体験必至だ。
関西では9月22日に滋賀「滋賀U☆STONE」、24日に奈良「奈良EVANS CASTLE HALL」、25日に大阪「なんばHatch」にて。チケットは8月5日に発売される。
文/井口啓子
『ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび』
日時:2023年9月22日(金)・19:00〜
会場:滋賀U☆STONE(滋賀県大津市粟津町11-12)
料金:6800円(オールスタンディング)
日時:2023年9月24日(金)・18:30〜
会場:奈良EVANS CASTLE HALL(奈良県奈良市三条町553)
料金:6800円(オールスタンディング)
日時:2023年9月25日(月)・19:00〜
会場:なんばHatch(大阪市浪速区湊町1丁目3−1 湊町リバープレイス)
料金:6800円(1Fスタンディング、2F指定席)
電話:06-6357-4400(サウンドクリエーター/平日12:00〜15:00 ※祝日を除く)