竜星涼「僕はめちゃくちゃポジティブで、自己肯定感が高い」

俳優・竜星涼が8月4日、大阪市内でおこなわれた主演舞台『ガラパゴスパコス』の会見に出席。作・演出のノゾエ征爾&共演の藤井隆とともに意気込みを語った。

舞台『ガラパコスパコス』の取材会に出席した竜星涼(4日・大阪市内)

■ 「僕とは性格が正反対のキャラ」

ノゾエが主宰する「劇団はえぎわ」で2010年に発表され、その後も再演を重ねてきた舞台『ガラパゴスパコス』。派遣でピエロをやっている青年(竜星)が、老人ホームから脱走した老婆(高橋惠子)をかくまったことで起こる騒動を通して、現在の「老い」にまつわる問題を、演劇ならではの仕掛けとともにユーモアたっぷりに見せていく。

舞台『ガラパコスパコス』の取材会より、(左から)藤井隆、竜星涼、ノゾエ征爾(4日・大阪市内)

コミュ障気味のピエロの役は、今まではそれらしい雰囲気の俳優が演じてきたが、今回は「摩擦的なものがほしかったので、健やかで明るいイメージの竜星さんにお願いしました」とノゾエ。竜星自身も、「僕とは性格が正反対のキャラ」と自覚的だ。

「僕はめちゃくちゃポジティブで、褒められたときに『いやいやいや』と、否定から入る人の気持ちがわからないぐらい、自己肯定感が高いです」という竜星。「演じている姿が想像つかない人に役を託すのは、だいぶ勇気が必要。僕にとっても成長につながるだろうし、一生懸命に今を生きられたらと思います」と熱く語った。

■ 「30歳は、身が引き締まる思い」

また、今年3月に30歳となり、「30という数字が、攻撃してきます」と苦笑いを浮かべた竜星。「気持ちは学生の頃のままと言いたいけど、どこかで『気持ちだけじゃダメだぞ』と言われている気がして、身が引き締まる思い」と語り、本作について「生きていればみんながぶつかる、すごく大きなテーマの作品。観ている人が、どういう風に感じ取ってくれるのか楽しみです」と抱負を述べた。

竜星、藤井のほか、青柳翔、瀬戸さおり、菅原永二らが出演。関西は9月30日・10月1日に「京都劇場」(京都市下京区)で上演。チケットは1万1000円で、8月27日に発売される。

取材・文・写真/吉永美和子

『ガラパコスパコス ~進化してんのかしてないのか~』

期間:2023年9月30日(土)〜10月1日(日)
会場:京都劇場(京都府京都市下京区東塩小路町901 京都駅ビル)
料金:1万1000円

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