【台風情報】台風6号 来週 暴風域を伴い西日本を直撃・縦断おそれ 気象庁&海外の進路予想の傾向そろう 気象庁も注意呼びかけ  

東へ進んだあと来週は北上へ 西日本を直撃・縦断のおそれ

大型で強い台風6号は、東へと向きを変えています。南西諸島を通過したあと、週明けは九州の南海上で進路を次第に北へと変える予想です。

気象庁の最新進路予想では、8日(水)午後には強い勢力で九州のすぐ東海上を中心とする予報円に達する予想です。その後、9日(木)以降には暴風域を伴いながら西日本を北上して、九州や四国、中国地方を直撃するおそれも出ています。

アメリカ海軍の進路予想です。気象庁の進路予想とコースや速度ともに大きくは変わりません。九州の南海上へと達したあとに北上する予想です。

ヨーロッパやアメリカモデルも西日本に向かって北上へ

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想結果です。九州の南海上に達するまではラインのバラツキは小さく、その後、北上した後の進路予想はバラツキが大きくなりますが、西日本を進む傾向が出ています。

を見ても、西日本方面が確率が高い分布となっています。

アメリカ海洋大気庁の数値予報モデルの結果です。九州の南海上まではわりとそろっています。その後に北上する予想についてもバラツキは大きくなっていますが、西日本付近へ向かって北上する予想が多くなっています。

気象庁や欧米の海外モデルをみると、台風6号は九州の南海上へ向かって東へと進んだあと、来週、西日本を北上する傾向で概ねそろっていることがわかります。場合によっては西日本を直撃・上陸する恐れが出ています。

来週は西日本を中心に台風の影響を受ける可能性が高くなってきています。また台風から離れた場所でも南から暖かく湿った空気が流れこみやすいため大雨となる所も出てくるおそれがあります。

気象庁は4日午後、国土交通省と共同で台風に関する注意を呼びかけを行いましたが、夏休み時期で旅行の計画をしている人も多いとみられることから「スケジュールには余裕をもって柔軟な計画変更なども必要に応じて検討を」と呼びかけました。このあとも最新の台風情報にご留意ください。

一方、連日続いている「猛烈な暑さ」は、35℃以上の猛暑日の地点は少なくなりそうです。

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