魚津盛り上げ、たてもん曳き回し ユネスコ無形文化遺産

港町を彩る「たてもん祭り」=4日午後8時半、魚津市諏訪町

 ユネスコ無形文化遺産で国重要無形民俗文化財の「たてもん祭り」は4日、魚津市の諏訪神社で始まった。船の形をした高さ約16メートルのたてもん7基が勇壮に曳き回され、豊漁や航海の安全を願う港町を盛り上げた。

 午後8時ごろ、約100個のちょうちんやぼんぼりを飾り付けた、たてもんが7町から繰り出した。笛や太鼓の音色が響く中、曳(ひ)き手ボランティアと境内に到着すると、地元の若衆がソリのような形の台と芯柱を軸に綱を引っ張って、たてもんを勢いよく回転させ、集まった観光客や地元住民から歓声が上がった。

 たてもん祭りは江戸時代の約300年前から続くとされ、2016年にユネスコ無形文化遺産に登録された。5日も行われる。

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