飲食など新規参入を後押し 佐世保・町おこし会社「えびす」 ビルの一室を「間貸し」で提供

間貸しする「THEATLESS」を紹介する北村さん=佐世保市万津町

 佐世保市の町おこし会社「えびす」が、同市万津町に飲食などで新規参入を考えている人らにチャレンジする場を提供しようと、同町のビルの一室を貸し出す「間貸し」を始めた。
 社長の北村悠樹さん(39)は万津町に隣接する塩浜町出身。万津町は幼い頃からなじみ深い場所で、同社の事務所も同町に構えている。
 老舗と新店が混在し、おしゃれな飲食店などが並ぶ人気スポットだが、「だからこそ空きテナントがほとんどなく家賃も高くて新規参入は難しい状況」と北村さん。多くの人がチャレンジできる場所をつくることで新しい風を吹き込み、新たな消費者の流れをつくろうと企画した。
 貸し出すのは、元々同社が事務所として使っていたシーガーデン2階の一室約60平方メートル。改装し「THEATLESS」(シアトレス)と名付けた。キッチンや冷蔵庫、プロジェクター、ハンガーラックなどを装備。飲食やアパレルの店、料理教室などを始めるのに必要なものがそろっている。
 北村さんは日替わりで多様な店を楽しめる場所をイメージしていて、「副業として何か挑戦したい人や本格的に始める前に取りあえずやってみたい人、第二の人生で新たな道を考えている人などの、夢がかなう場所であってくれたら」と話している。料金は1カ月2万円から。問い合わせはえびす(電0956.23.7153)。留守番電話にメッセージを残すことが必要。

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